2地点同時配信における音声の発信・微調整にコンピュータのネットワーク技術を応用
広島県の東の玄関口、福山市一帯をエリアとしてFM放送を配信するエフエムふくやま様から、放送エリア拡大のご相談をお受けしたのは2012年。
エリアの拡大には、機材等も含めかなりの費用がかかります。「できるだけ低コストでの実現」というご希望に対し、ミウラではコンピュータのネットワーク技術を応用した同期放送をご提案しました(同期放送システム概要図参照)。
まず、大佐山に送信所を新設。その後、これまで彦山送信所からのみ発信していた電波を新設の大佐山との2ヶ所から同期送信し、どのように放送が聞こえるかを実際にサンプリングして発信のタイミングを各送信所で微調整しましたが、この遠隔2地点における音声の発信・微調整技術に、弊社開発のコンピュータネットワーク技術を応用しました。
2ヶ所の送信機からの電波がぶつかる地点でも同じように聞こえるためには「サンプリング技術」が非常に重要で、今回はFMながおか様のご協力を得てこれに成功。
これまで未到達の新しい地域にもエフエムふくやま様の電波が届くようになり、結果、費用を圧縮した上での放送エリアの拡大が実現しました。